四山本工場

セラミックス耐摩耗二重管でロバストな製造設備を

革新的な技術で世の中をメンテナンスフリーな配管を目指します

セラミックス耐摩耗二重管

 「セラミックス耐摩耗二重管」は粉体の空気圧送やスラリー圧送において,配管が摩耗するのを防ぐため,鉄(またはFRP)製の外管の内側に, 耐摩耗性の高いセラミックス内装管を挿入し固定した「工業用配管」です。外管はセラミックスを物理的に保持するのにつかわれるだけなので, 価格や重量といった観点から,幅広い選択肢から選べます。
 セラミックスの材質は,用途に合わせてアルミナ系セラミックス,ジルコニア系セラミックス,アルミナ=ジルコニア系セラミックス,窒化珪素セラミックスなどを選択でき, アルミナ系セラミックスについては独自配合のセラミックスを開発し,アルミナ純度により機能性を選択することが出来ます。耐熱衝撃セラミックスとして,独自配合のチタン酸アルミセラミックスもご用意できます。
 九州セラミックス工業では,900Aまでのサイズは後述の「スリップキャスト」(鋳込成形)で,300Aまでのサイズは「CIP成形」で可能です。 鋳込成形では複雑な形状も製造可能であり,曲管においてもセラミックス管の繋ぎ目による段差が少ない「スムーズベンド」を提供できます。
 粉体の空気圧送時にはセラミックス部材のつなぎ目の段差や,直管と直管の接続部(曲管を含まない接続)で空気の流れが不連続となり, 偏摩耗したり,異常なほど高熱になり亀裂が発生したり,します。このような劣化を防ぐため,九州セラミックス工業では鋳込成形による 「スムーズベンド」をお勧めしております。

セラミックスチップライニング

 900Aを超える製品および,大型且つ複雑な形状(破砕機のローターなど)は,セラミックスチップおよびタイルを表面に敷き詰めて接着した 「セラミックスライニング」により,既存部品に耐摩耗性を持たせることが可能です。
 九州セラミックス工業では,セラミックスチップ・タイルも製造しています。自社製「セラミックスチップ/タイル」および 自社製「キャスターコート」(後述)を併用することで,他社にない高品質なライニング製品を提供できます。

セラミックス鋳込成形品/CIP(加圧)成形品/機械加工品

 九州セラミックス工業ではセラミックス構造体を製造する3つの技術,「スリップキャスト」(鋳込成形)(~900A),「CIP成形」(~300A),「成形体機械加工」のいずれをも実施可能です。
 複雑な形状を作成するには「スリップキャスト」が必須となりますが,スリップキャストを行うために必要な「原料の分散技術」に関し「九州セラミックス工業」は多大なノウハウを蓄積しており, 前述のファインセラミック全ての種類を「スリップキャスト」で製造可能です。 このため,鋳込成形体の成形体密度は後述のCIP成形体よりも高密度となり,焼成時の収縮率を約20%低減できるため,セラミックスにおいて精度劣化の主要因である「焼成時の歪み」を大きく低減できます。
 CIP成形においては,「ウェット型CIP(静水圧プレス)」だけでなく「ドライCIP(乾式等方冷間加圧)」も設備も保有し,単純形状(円筒形など)を大量生産することも可能です。
 また,スリップキャストやCIP成形に,グリーン体(焼成前)での機械加工焼結後の精密加工を加えることで,あらゆるニーズに対応できるセラミックス構造体を提供できます。

セラミックス定盤・真空チャック

 平面研磨(鏡面研磨)されたファインセラミックスを使用することで,従来の金属製チャックとは比較にならない高耐久性を実現しました。吸着孔を独自技術により一体成形で形成するため,コスト低減面板精度が向上します。
 窒化珪素セラミックス(灰色)を採用することで,アルミナセラミックス(白色)では不可能であった,画像認識による自動位置決めに対応でき,生産ラインの完全自動化やAI化に対応できます(低価格アルミナセラミックスの真空チャックも製造可能です)。
 半導体用スクリーン印刷装置にウェハラッピング用真空チャック部などに使用実績があり,最新のEUV露光や450mmφウェハおよびフラットパネルディスプレイのような角形大型基板にも対応できます(最大1m□程度)。

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耐摩耗不定形補修材:キャスターコーティング

 高硬度のアルミナ粒を含んだ2液性エポキシ樹脂で,耐摩耗部品(ポンプケーシングの破損,セラミックスライナーの目地材補充)の補修に使用できます。
 施工性にも優れ,硬化剤を混合後に施工箇所にコテ塗り(施工厚さ:5~10 mm)することで,耐摩耗部材の補修を可能とします。 即硬性にも優れ,緊急補修の時間を短縮し(2日程度で完全硬化),補修費も大幅に低減します。
 少量でも販売しており,自社での定期補修作業や緊急補修などに使用することが出来ます。

※ 使用するにあたり換気には十分気を付けて,またコーティング面の下地処理(脱脂洗浄等)は適切に行ってください。

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